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黒の書デッキのレシピを借りた

 黒の書デッキの構築がまったく読めないので、
 某所で晒されていたレシピを試しに使ってみた。


黒の書デッキのレシピを借りた_e0295317_19453607.png


 こういう三枚積みデッキって、僕にはなかなか思いつけない。
 思いついたとして、回るか否かの判断を下せない。
 実際に回すときもレートで回してすぐに成果が上がらなければその時点で切り捨ててしまう。
 サモナーデッキとか特に組めない。

 でもこのレシピはサモナーデッキとしては分かりやすい。
 サモナーのエサであるL2以下の消費しやすい黒カード+サモナーで出す黒ファッティてんこもりの構成にサモナーは2枚という鉄板バランス。




 初手がデスマスクと忍者で数は足りているとはいえ、回るのか、かなり懐疑的だった。
 黒の書をアタッカーにするためにはカメレオンかピクシーが必要だし、忍者には忍者が必要だし、サモナーには待機所に生け贄が必要だし、2枚コンボ山積みである点も微妙すぎ。
 初手と補助が噛み合うのか疑問となる中でカオドラは3枚積みという。手札で腐らないか、これ。

 ところが、予想に反してよく回る。
 擬態+サモナーとして見れば思ってたより素直な構成だった。

 回してみないと分からなかったことだらけ。
 一番分かってなかったのは、初手ピクシー→カメレオンと事故気味に繋げたとき、次は忍者だけでなく黒の書も補助になる点。擬態だから黒でもあって黒の書のマイナス修正対象外だった。
 1/3アタッカーに-2/-2補助がつくとか、分かりやすい強さ。

 初手黒の書って、個人的には最も美しくない動きだと思っていたが、これを回すうちに、トータルで見ると火竜の首より柔らかい一手となるような気がした。

 黒の書は軽リセットカード。ハンデスはランダムで少数枚。ゆえにボディブローのようにじわじわと効かせるものであって、即効性がない。イコール、速攻を要求してくるカオドラと相性が悪い……と思っていたのも間違いで、相手を慎重にさせて戦局を遅めにコントロールできるから、ライフ2-1の必勝形に持ち込みやすかった。
 特に死神読み、リッチ読みで雪女やゴブリン戦車で様子を見てくる動きが多く見られ、その1ターンによってカオドラを引くなりカオドラの魔力が溜まるなりして、イージーに勝ててしまったりした。
 デッキの動きのスピードが遅いとか速いとかじゃなくて、なんか別ベクトルにある。
 サモナーで突如出現するファッティもそれを象徴する。
 ああ、黒いデッキだわぁ、と感心する動き。



 ちゃんと回るとなると2枚コンボ山積みである点も評価が違ってくる。
 たとえばクマ+ニワトリも2枚コンボだが、後続不在のネックがある。除去カードに対して脆い。
 それに比べれば黒の書デッキの2枚コンボは後続だけはしっかり確保していて(しかもそれがサモナーのエサにもなる)安定しやすい。
 擬態がつけば忍者と黒の書の両方につながるし、ステゴもある。コンボの関連対象が豊富。

 コンボ不成立あるいは相手が黒だから黒の書が通用しない、
 そういったリスクはあるが、クマ+ニワトリのようなコンボよりも柔軟。



 コンボ依存ゆえのリスクは裏返せば爆発力につながる。
 カーコマのレーティングだと、ある程度 偏りのあるデッキ構成の方が上を狙いやすい。
(水物のレートであればあるほど爆発力高めで瞬間最高レートをたたき出すゲームになりますし、到達最高レートを競うゲームであるとすればなおさら「敢えて偏差を取る戦略」が有効となるはずです。
 安定デッキが「七割方勝てる1-1の状況に持ち込めるデッキ」=トータルの勝率七割を目指すデッキとすると、爆発力のあるデッキは「1-1の状況での勝率は四~五割」だが、「そもそも2-0で勝つ割合が多い」とか「連勝発生率が高い」とか、そんなふうに表現できるかと)



 戦績は次の通り。



・初日 16勝7敗

 初陣から黒の書の追加効果を忘れていて、-2の修正に驚く(アホ)
 勝率五割ぐらいだったが最後の方で連勝しはじめた。



・二日目 18勝8敗

 デッキの動きに慣れてプレイングが冴える。
 運もいい。デスマスク仕事しすぎ。
 一時間ほどでR1584からR1672まで上昇。
 そのままやり続ければ勝ち続けたと思われるが、集中力が切れて休憩。
 二時間後に潜ると環境が変わっていて負け始めた。


黒の書デッキのレシピを借りた_e0295317_19485190.png
 クソゲーはじまった感がすごい。



・三日目 5勝7敗

 黒いデッキが増え始めた。
 プレイングもミスが目立つ。
 運も悪い。


・四日目~五日目 9勝7敗

 黒を相手にする場合の効率の良い立ち回り方を学習し始めるが――
 この日から環境にミイラが大量出現。(ミイラを処理する手頃な手段がない!)
 黒単も大量出現。
 これに加え、五日目には青黒、赤黒ばかり。
 僕が黒の書使い始めたタイミングでこれはちょっと……!!!
 黒の書絶対殺すマンとかハンデス対策デッキ(ハイランや幽霊)とかまで出現。
 なんの陰謀なんですかねえ。

 あと、撃墜王の攻撃力を3と勘違いしてライフ取り損ねたりと、頭の悪さが目立つ。



・六日目 2勝2敗

 飽きた-。



 というわけで、トータルの戦績は、
 50戦31敗 (勝率61%)
 という冴えない結果に。

 強い、強いと聞いていたのに、ミイラ増殖のせいでさんざんな結果だよ。
 あれから一週間もぐり続けたがミイラブームはその前後だけだった。



 やはりというか、初見の印象の通りで2枚コンボが噛み合わないと弱っちいデッキです。
 その代わり、その辺りが噛み合って、環境まで噛み合うと、特に深く考えず回せる凶悪なデッキになります。

 プレイしていて気になったのは残りライフ2のときにすでに詰みの状況に陥ってしまうケースが多かったこと。
 巻き返しがしにくいんですね。
 擬態デッキゆえに忍者連発して待機所にサイズのある後続がいなくなり、補助も汎用性あるのがアーチャーだけとなると強引に勝ちに行くことができません。
 デュラハンを使う魔力と待機所・戦場の空きがあったとして、デュラハンにカメレオンで擬態をつけて忍者までつながらないと、素のまま勝ちを拾えることはまずないでしょう。
 残りライフが僅かだとカメレオン→ステゴのようにターンがかかる除去手段も使えません。
 そしてカオドラがくさるとかなりつらい。
 それゆえにリセット手段であるリッチを増やすのはありなんでしょうか。魔力が溜まらない場面の方が多そうですが。



 しかしこのデッキ、どういうふうにいじればいいのだろうか。
 デスマより初手にも中堅にもなるL3を優先するとかアリなんだろうか?
 吸血鬼、あるいはピクシーと相性のいい尖ったステータスの狼男orゾウとか。煙があればファントムが鉄板になるが、どうなんだ。
 リッチ増量&ドルイドは厳しいだろうか。ピクシーを1枚ドルイドに変えても回るか?
 ピクシーより精霊か? 精霊ならデスマのままの方がいいような……。

 やはり黒の書は難しい。
 僕にはムリです。


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 僕にはムリなので他人のレシピを拝借。
 Codafonさんのレシピからリッチとサモナーの枚数が1枚違うだけ。

黒の書デッキのレシピを借りた_e0295317_19533465.png
 なるほど。
 擬態デッキとして初手の強さを求め、デスマスクよりコウモリですか。
 カメレオンでHP高めて次から忍者連打しやすい形。
 確かにデスマより安定してました。

 妙にプレイングミスを連発してしまい、クリックミスやイニのあるなしを勘違いしたりと無駄足を踏んだものの、現在R1700越えてます。





 最後に、ちょっと話題変わるけど、遅延ってなんであんな嫌われてるんだ。
 謎の高レートハンターさんのリプレイが今のところgood10でbad11だ。
 リプレイの中身はまっとうだから、あのbadの意味は遅延イカ滅ぶべしということなんだろう。
 デッキデスは立派な戦術だからいいんでないの?
 強いデッキデスプレイヤーと戦うといつも感心させられる。
 (こっちが赤緑使ってるときに環境に二人以上デッキデスがわいてたら僕もかんしゃく起こしてますが)

 むしろピン差しではないカオドラに殺される方がヘイトたまらない?
 黒の書でいやがらせしてカオドラで勝つとヒール役をやっているようで落ち着かない。
 弱点はラッパ妖精とマダム。
 ご無礼をお許しください。





by cardfan | 2015-12-14 20:08 | 構築


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